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わたしの心に残る、特別な学年の生徒たち

彼らが入学してきたのは3年前。小学生の延長みたいなはしゃぎっぷりで、クラスごとに並んで写真を撮った。あのときはまだちゃんと敬語すら使えなかったね。授業に行くたびに、学年の廊下を通るたびに、すれ違うたびに、「先生!」と声をかけてくれて、なんてことない雑談をした。今思い返せば本当にくだらない内容ばかりだけど、あの頃に戻れるならば、もう一度彼らと一緒に笑って話をしたい。

彼らは勉強も部活も全力投球。食欲が旺盛で、残食はなかった。合唱も先輩顔負けの素晴らしさ。他学年の先生方も驚くほどの出来栄えだったし、そんな努力家ばかりの学年に所属してたのが誇りだった!

日に日に子どもっぽさが抜け、学年が上がると、わたしは彼らの学年から所属を外された。悔しかった。わたしの授業をあんなにキラキラした目で受けてくれたのは、あの子たちが初めてだった。

英語を話すことを好きになってくれた。英語が一番好きと言ってくれた。それなのに、どうしてわたしは彼らのもとで授業できないんだろうと思った。まるで大切なものを盗られたような気分になっていた。それでも、仕方がないと言い聞かせて過ごす日々が続いた。

所属が変わっても、彼らはいつでも声をかけてくれた。廊下で、部活で、どんな場所でも。

彼らが三年生になるとき、わたしは離任した。なんともらった手紙は50通を超えていた。心のこもった花束、大切にしていた筆記用具。思い出と、せめてもう1年、という思いばかりが未だにわたしの心に残る。

そんな彼らも、あと1ヶ月もすれば卒業式。

どれくらいお兄さんお姉さんみたいになったかな。ちゃんと進路は決まってかな。また「先生」と声をかけてくれるかな。

立派になった君たちに、もう一度会いたい。